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54.144.24.41|2019/01/21 23:47:49

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歯周病学科

歯周病の基礎と最近の話題

 歯周病は、歯と歯肉の境界部に付着したデンタルプラーク(歯垢)とよばれる細菌バイオフィルムが原因で発症する“感染症”である。疾患の進行に伴って、歯の支持組織である歯周組織が破壊され続けるために、“慢性炎症性疾患”とも位置づけられる。また、歯周病は“お口の生活習慣病”ともいわれ、成人が歯を失う一番の原因に挙げられる。本章では、こうした歯周病の基礎を解説しつつ、最近の話題にも触れたい。

歯周組織とは

健康な歯周組織   歯周組織は歯を支持するだけでなく、強い咬合力に耐えうるだけの機能を有しており、その基本構造は「歯肉」「歯根膜」「セメント質」「歯槽骨」の各組織から成っている。

【歯肉(しにく)】

  解剖学的には、歯肉溝の底部から上部に至る遊離(辺縁)歯肉と、歯槽骨を覆う付着歯肉の2つに分類できる。
  上皮は重層扁平上皮であり、固有層はコラーゲン線維に富んだ結合組織から成っている。また、固有層には線維芽細胞や間葉細胞、肥満細胞、マクロファージなどの細胞を含んでいる。
  健康歯肉はピンク色で歯とよく調和しており、歯槽骨と歯根を強固に覆っている。

【歯根膜(しこんまく)】

 歯根膜は、線維性組織(コラーゲン線維やシャーピー線維)より成っている。その役割は、歯根表面のセメント質と歯槽骨とを結合させ、歯を支持することにある。また、咬合力の緩衝や、咬合圧の知覚などにも重要な働きをしている。

【セメント質】

 歯根表面を覆っている骨組織にも類似した硬組織である。一般的に、歯根全面が無細胞セメント質(原生セメント質)で覆われ、根尖側1/3ではその表面をさらに有細胞セメント質(第二セメント質)が覆っている。
 また、セメント質には歯根膜からのシャーピー線維が埋入し、歯の支持に重要な役割を果たしている。

【歯槽骨(しそうこつ)】

 歯槽骨とは“歯を入れ置く槽”を意味し、歯根膜を介して歯を支持している顎骨の一部を指している。解剖学的には、上顎骨の歯槽突起、下顎骨の歯槽部が該当する。
 歯槽骨は、成長期の歯の萌出に伴って変形し、さらには、歯が失われることで徐々に消失する。

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