喫煙は身体に悪い影響を与えますが、最近の調査では喫煙者は非喫煙者に比べて2倍から8倍も歯周病にかかる割合が高いことがわかってきています。さらに、歯周病にかかりやすいだけでなく、喫煙を続けている状態で歯周病の治療をしても治りにくく、再発しやすいということもわかっています。
タバコの煙の中には2,000種以上の有害な物質が含まれています。その中でも、特に毒性が強く、量も多く含まれているニコチン、タール、一酸化炭素が三大有害物質といわれています。喫煙すると、タバコの煙に含まれる有害物質は、肺だけでなく、お口の中の粘膜やハグキ(歯肉)へもさまざまな傷害を与えます。
タバコの有害物質は、ハグキの毛細血管を収縮させ血液量を減少させます。ハグキに炎症があれば通常は赤くなったり出血したりしますが、喫煙者では血行が悪いためにこれらの症状が現れにくく、歯周病が進行しても気づかないことがあります。さらにハグキの防御機能が正常にはたらかなくなるので、歯周病菌に対する抵抗力が弱まって、歯周病の発症・進行を助けることになってしまうのです。
また、歯周病は、喫煙本数や喫煙歴とも関係があります。喫煙の累積本数が増加すればするほど、歯周病の症状は悪くなっていきます。つまり喫煙歴が長く、ヘビースモーカーであるほど歯周病への影響が強くなるということです。しかし、禁煙すれば歯周病のリスクは下がることもわかっています。
喫煙は身体の健康にとってもお口の健康にとっても、百害あって一利なし。喫煙は習慣化するとやめるのは難しいですが、禁煙することが身体だけでなくお口の健康にとってもよい、ということを心に留めておきましょう。




