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54.198.212.30|2018/10/18 12:03:45

M&B スクール

歯周病学科

歯周病と早産による低体重児出産

歯周病が早産に与える影響

 低体重児(低出生体重児)とは、生まれた時の体重が2500g未満の赤ちゃんのことで、一般には未熟児と呼ばれています。低体重児を出産してしまう原因としては、早産や、子宮内で赤ちゃんがうまく育たないことなどがあげられます。
 早産とは、妊娠22~36週の間に、通常よりも早く赤ちゃんを生んでしまうことです。早産の原因は、お母さんの健康状態や喫煙習慣などさまざまですが、子宮や膣での感染症もそのひとつです。
 子宮や膣での感染症によって炎症がおこると、それに伴って身体がさまざまな物質を作り出します(それをここでは“炎症物質”といいます)。この“炎症物質”の中には、子宮を収縮させて出産を促す物質も含まれているため、早産を引き起こすことがあるのです。
 重い歯周病にかかった母親は、早産や低体重児を産むリスクが高いことが報告されています。これは、歯周病にかかった歯周組織が作り出す“炎症物質”が血液中に入り込み、子宮の収縮に関係しているためだと考えられています。また、歯周病菌の毒素が歯周ポケットから血液中に入り込むことで、血液の“炎症物質”を増やすことも関係していると考えられています。
 一方で、妊娠中は歯周病が悪化しやすいという事実があります。つわりで食事のリズムが不規則になったり、歯みがきが不十分になったりする上に、胎盤で作られるホルモンが歯周病菌を増殖しやすくするため、ハグキ(歯肉)に炎症が強く現れるようになるからです。つまり、歯周病は早産による低体重児出産のリスクになるにもかかわらず、妊娠中は歯周病にかかりやすいという大変やっかいな問題があるのです。
 これらのことから、妊娠する前から歯科医院で定期的に健診を受けて、歯周病があれば治しておくことが大変重要です。また、妊娠中でも歯科医院で健診やお口の清掃(P.M.T.C.)を受けることが必要です。赤ちゃんが生まれてくる前にお母さんが正しいオーラルケアを身につけておくことは、お子さんのお口を健全に育てていくためにも大切です。

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