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54.167.253.186|2017/11/24 14:48:03

M&B スクール

口腔清掃学科

プラークとバイオフィルム

歯にプラークが付着している写真

 プラーク(歯垢)とは、歯の表面についた白っぽくネバネバしたもののことです。プラークは食べかすではなく、菌の塊です。プラーク1g中の細菌数はなんと約1,000億!!このプラークの中にムシ歯や歯周病の原因となる菌がひしめいているのです。
 最近では、プラークはバイオフィルムの一種としてとらえられるようになってきました。バイオフィルムとは、細菌同士が寄り集まってスクラムを組んだ状態になってどこかにへばりついているもののことです。台所のシンクを掃除しないで放っておくとヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。歯の表面にへばりついてネバネバヌルヌルした白っぽいもの、つまりプラークはまさに典型的なバイオフィルムなのです。

【バイオフィルムの驚くべき特徴】
バイオフィルムと抗菌薬
(1)一所に留まって、スクラムを強化

バイオフィルムは、ネバネバヌルヌルなので、どこかにへばりついて、簡単に洗い流されることなく、留まり続けることができます。そして、次々と細菌を巻き込んで、スクラムを強化していくのです。

(2)抗菌薬が効果的に作用しない!

抗菌薬は浮遊している細菌を殺菌することはできても、スクラムを組んだバイオフィルムの中に浸透して、内部の細菌を十分に殺菌することはできません。つまり抗菌薬を使ってもバイオフィルムの殺菌はとても難しいのです。

 歯にへばりついて抗菌薬も効かないのなら、いったいどうすればいいのかと心配になってしまいますが、大丈夫です。バイオフィルムに対抗する最も効果的な方法は、単に、物理的にスクラムを崩して破壊することなのです。破壊されれば、抗菌剤も効果を発揮します。
 バイオフィルムを破壊するためには、まず、ご家庭での毎日の歯みがきです。しかし、歯と歯の間や歯とハグキ(歯肉)の境目の溝などはみがきにくく、十分にバイオフィルムを壊したり、引き剥がしたりすることができません。バイオフィルムは、一部が残っていれば、それを基にまたスクラムを拡大・強化していくのです。そこで、定期的に、歯科医院で徹底的な歯のクリーニング(P.M.T.C.(*1)といいます)をしてもらうことが必要になってきます。
 お口の中のムシ歯菌や歯周病菌を全て取り除くことはできませんが、歯科医院での定期的なP.M.T.C.とご家庭での丁寧な歯みがきをバランスよく両立させれば、効果的にバイオフィルムに対抗でき、ムシ歯や歯周病の予防につながります。

 (*1)P.M.T.C.:P.M.T.C. (Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家による特別な器具を使った歯みがきのことです。ご家庭での歯みがきでは落としきれないプラークを除去することができます。

プラークと歯石

プラークと歯石

 プラーク(歯垢)に唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して石灰化し、石のように硬くなって歯に強固にくっついたものが歯石です。
 歯石の表面はザラザラしていて、プラークがつきやすい状態になっています。歯石の上に付着したプラークが石灰化すると、歯石はさらに増大していき、ハグキを圧迫して悪影響を与えることもあります。
 歯石をご家庭での歯みがきで取るのは不可能。歯科医院にある専用の器具や機械を使って取り除かないといけません(スケーリング(*2)といいます)。自分で無理に取ろうとすると歯やハグキを傷めてしまうことがあるので、歯石は歯科医院を受診して取ってもらう必要があります。

 (*2)スケーリング:歯科医院で行われる処置で、家庭でのブラッシングや歯間清掃では除去できない歯や歯の根についたプラーク(歯垢)や歯石を除去すること。

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