
- 2008年10月 「糖尿病患者のより良い生活のための歯周病ケア」
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- 歯周病も慢性的な炎症を伴う病気です。
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歯周病菌の何が歯周病を引き起こすのかについては、いくつか考えられる要因があるのですが、そのひとつが内毒素・LPS(リポポリサッカライド)です。このLPSは歯周組織で炎症を引き起こして歯周病を発症、進行させますし、ハグキから血中に侵入することで体内の炎症を強めるとも考えられています。中度から重度の歯周病がある糖尿病の患者さんでは、人工透析や腎移植を必要とする重篤な腎症になりやすいという報告があります。また、歯周病の重症化が、糖尿病の患者さんの腎疾患や心疾患による死亡率を高めるという報告もあるのです。
- 歯周病の治療によって糖尿病や動脈硬化のリスクは低くなるのですか?
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歯周病の治療によって血糖値のコントロールが良くなるという報告があります。また近頃、非常に重篤な歯周病に対して強化療法を行うと、動脈硬化の指標の1つに改善が認められるという報告がありました。歯周病の治療による糖尿病や動脈硬化の改善については、まだ明らかではありませんが、これらの報告から、その可能性はあると考えられます。内科の医師は、糖尿病の患者さんに歯周病があるかどうか注意する必要がでてきたのです。
- 井上先生が診療をされている静岡県立総合病院では、糖尿病の患者さんに歯周病ケアを勧めていますか?
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糖尿病教室のテキストでは1ページを使って歯周病について説明しています。入院された患者さんには、看護師がお口のケアやブラッシングの指導をし、できれば病院内の歯科口腔外科を受診していただくように薦めています。歯周病は、患者さん自身が毎日のお口のケアを行い、定期的に歯科医院を受診することで予防できる病気です。歯科と連携して歯周病予防を行うことで、糖尿病患者さんの健康寿命を延ばすことに貢献したいと考えています。
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