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3.80.218.53|2018/12/14 16:46:17

治療・医療情報

2008年10月 「糖尿病患者のより良い生活のための歯周病ケア」
井上達秀先生

近年の研究結果から糖尿病と歯周病の関係が明らかになってきていますが、その知見を活かした治療や予防の普及はまだまだこれからという現状です。そんな中で、糖尿病でもより良い生活を送れることを目ざして、糖尿病治療にいち早く歯周病ケアを取り入れている静岡県立総合病院の井上達秀先生にお話をうかがいました。

経歴:1980年京都大学医学部卒業。1988年より米国国立衛生研究所に在籍。1990年より静岡県立総合病院勤務。2000年より糖尿病・内分泌代謝センター長、2003年より、生活支援診療部長。京都大学医学部臨床教授も兼務。
日本内科学会評議員認定医指導医
日本内分泌学会評議員専門医指導医
日本糖尿病学会評議員専門医指導医
日本老年医学会評議員・指導医
日本神経内分泌学会評議員
日本病態栄養学会評議員

糖尿病は怖い病気だといいますが、具体的にはどのような問題がおこるのでしょうか?
糖尿病は初めのうち痛みなどの自覚症状がないために、健康診断で血糖値が高いとか治療が必要ですと指摘を受けても、受診しない患者さんが多い病気です。しかし、糖尿病の患者さんは、平均寿命は約10年短いという報告があり、糖尿病は生命を脅かす病気だといえるのです。例えば、動脈硬化が進みやすく、そのため心疾患の発生率が5~6倍も高いのです。また、網膜症で失明する、腎症で人工透析が必要になる、神経障害で脚を切断するなど、生活の質が低下する可能性が高い病気でもあります。日常生活に介護を必要とせずに心身ともに自立して生存できる期間を健康寿命といいますが、糖尿病の患者さんではこれが約15年も短いのです。糖尿病治療の目標は、単に血糖値や体重をコントロールすることではなく、健康な人と変わらない生活を送れるようにすることなのです。
糖尿病の患者さんは増えているといわれています。
写真 1997年に690万人だった糖尿病患者数は、2002年に740万人、2006年には820万人まで、9年間で130万人も増えました。糖尿病予備群の人は1050万人(2006年)にも及ぶと報告されています。また、糖尿病や動脈硬化と深い関わりがある肥満やメタボリックシンドロームも増えています。肥満は、男性では全ての年代で、女性も高齢者では増えています。また、40歳以上の男性の2人に1人、女性でも5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備群なのです。
肥満やメタボリックシンドロームは、糖尿病や動脈硬化とどのような関係があるのですか?
少し難しい話なのですが、‘肥満は脂肪組織の炎症’だといわれています。脂肪組織に過剰な脂質が蓄積されると、それが体にとっては障害となり、‘炎症’が起こるのです。メタボリックシンドロームでは、診断項目に当てはまる数が多いほど炎症が強くなっていくことが報告されています。そして、この炎症が、糖尿病や動脈硬化を進行させる要因なのです。炎症を抑える薬を飲むことで糖尿病が改善することが報告されています。
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