
- 2008年3月 「妊産婦の口腔ケアとマイナス0歳からの口腔サポート」
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- 妊婦さんだけでなく、家族揃っての歯科健診も重要なのですか?
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ご夫婦で出産前の歯科治療に取り組まれるよう、まずは、歯科健診を受けていただければと思います。健診では、唾液の量、細菌の数、種類を検査し、ムシ歯のリスクを考慮して個人の予防プログラムを作成します。それをもとに、妊娠中と出産後、おふたりそれぞれにあったアドバイスを行います。そして、出産後に家族みんなでまた来てもらうことが大切です。妊娠中から子どもの口腔ケアが重要だと理解したお母さんは1歳ごろからここに連れて来てくださいます。歯みがき指導やフッ素塗布などの予防処置だったら、低年齢の子どもでも怖がることはありません。
- マイナス0歳からの口腔ケアとはどういうことですか?
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赤ちゃんの乳歯の芽は、すでに妊娠7週目くらいにできるといわれています。ですから、子どものムシ歯予防は、生まれる前の妊娠中・マイナス0歳からはじまっているのです。ムシ歯の原因菌のミュータンス菌は、家族の唾液から、特にお母さんから赤ちゃんにうつる可能性が高いため、妊娠中からのお母さんのお口のケアがとても大切です。つまり、お母さんのお口の中がムシ歯だらけだったら、早くからミュータンス菌の母子感染が起こる危険性が高くなります。子どもの歯は、親が守らなければ誰も守ってくれません。仕上げみがきなどのオーラルケア習慣だけでなく、日本の伝統的な食習慣など良い生活習慣を世代間で伝達することが必要です。
- 滝川先生方の医療グループでは、産婦人科、小児科、内科との連携による「メディカルディズニーランド」を目指していらっしゃるとか?
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かねてから、「こわい、痛い、二度と来たくない」という歯科医院のイメージを「明るく、楽しく、また来たい」へ変えたいと思っています。産婦人科を中心にさまざまな診療科と連携しながら子どもたちの歯を診ていて、治療ではなく予防と継続医療、さらには医科と歯科が連携して家族の健康と幸せづくりを支援する取り組みがいかに重要であるかを痛切に感じています。歯科だけでなく、栄養科、育児支援クラス、プレイルームでは保育士による育児相談なども受けています。歯科医療に従事する者として、子どもたちの成長をいっしょに見守りたいと思っています。皆さんも、まずは、何でも相談できるかかりつけ歯科医院を持って、予防、定期健診を行ってみてください。これからは、歯科のみならず医科と連携して家族の健康を守る、ヘルスプロモーションという考え方がますます大切になっていくと思います。
- 最後にこれからお母さんになる方へメッセージをお願いします。
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人間の胎児は、お母さんのおなかの中ですでに笑っています。胎児が笑うのは人間だけです。赤ちゃんが笑えば、みんなが笑います。もし、お母さんがしかめっ面をしていても赤ちゃんは笑います。その笑いあうことが親子のコミュニケーションなのだと思います。妊娠するとそれまで飲酒やタバコなどに無頓着だった女性も、それらの悪い習慣をやめて、いい母親になろうとします。この時期は、食生活をはじめとした生活習慣の見直しが積極的に行われます。健康になろうと自然に思えるこの機会に、歯科医として適切な助言を行い、「母と子の健康」という一生の財産を守るお手伝いができれば幸いです。
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