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3.80.218.53|2018/12/14 17:56:03

治療・医療情報

2008年3月 「妊産婦の口腔ケアとマイナス0歳からの口腔サポート」
滝川雅之先生

女性のライフステージの中で心身共に大きな変換期となる妊娠・出産・育児。今回は、産婦人科併設歯科医院として、安全で適切な妊産婦の歯科治療法の確立を目指して、多くの妊産婦の歯科治療に携わっている医療法人緑風会ハロー歯科の滝川雅之院長にお話しをうかがいました。

経歴:岡山大学大学院歯学研究科修了後、岡山大学歯学部付属病院助手を経て、94年に米国イーストマン・デンタルセンター客員研究員、95年に米国ボストン大学歯学部客員研究員となる。96年には再び岡山大学歯学部助手となり、98年より産婦人科医院併設の歯科医院、医療法人緑風会ハロー歯科(岡山県岡山市)院長として多くの妊婦治療に携わり、現在は岡山大学歯学部臨床講師も務める。歯学博士、日本歯周病学会専門医。

産婦人科医院に併設された歯科医院の利点はどのようなところですか?
写真 ハロー歯科は、岡山県岡山市にあり、三宅産婦人科医院に併設された歯科医院です。産婦人科医院併設の利点をいかし、独自の“母子歯科保健システム”を取り入れ、妊婦歯科健診だけでなく、産婦人科へ出産準備クラスに来ている妊婦さんに対して、妊娠期の口腔ケアの重要性をお話したり、出産直後のお母さんのベッドサイドへ行き、口腔内健診や育児中の口腔ケアのアドバイスを行っています。出産後の乳幼児健診の時には歯科衛生士が口腔ケアのアドバイスをするなど、医科と協力して、妊娠期からの理想的な母子の予防、継続医療を展開できるメリットがあります。
妊娠期のお口の中は、どのような変化が起こるのでしょうか?
妊娠期は、妊婦さんの半数以上が歯肉炎に罹っています。妊娠初期は、つわりによってなかなか歯みがきができません。あるいは、お腹が大きくなってからは、1回の食事でたくさん食べられないので、つい間食をしてしまい、特に甘い物を口にする機会が増えてしまうなど、お口の中の環境が悪化する要素がいろいろあります。
女性ホルモンの影響もあるのでしょうか?
女性ホルモンは、妊娠していない時に比べ数百倍に増えます。その影響で、女性ホルモンを栄養源にできるP.インターメディア菌という歯周病菌が増え、ハグキの腫れや出血を起こします。歯周病は、ハグキやお口の中だけの問題にとどまらず、低体重児出産や早産に影響があるというアメリカでの報告もあります。
*1996年、Offenbacherら アメリカ
妊娠期のお口のケアのポイントは?
妊娠中は、つわりがつらくて歯みがきどころではない、という人が多いのも事実です。ですから、まずはリラックスして無理をせず、体調が良い時にテレビや音楽を楽しみながらの“ながらみがき”をしたり、歯みがきができなければ、ブクブクうがいを十分にすることも良いと思います。ある妊婦さんの場合、初診時は、ハグキが腫れていて歯科に対する恐怖心を強く持っていました。それにつわりもあって、歯みがきをするとハグキの出血と痛みがひどく、十分な口腔清掃ができませんでした。こういった場合、まずプラークを減らすことを第一の目標に、毛先がやわらかめでヘッドが小さいハブラシを使用するなどの工夫をして、ブラッシングの指導を行います。さらに歯石のクリーニングも行いましたが、それだけの口腔ケアで、3ヶ月後の口腔内の状態は見違えるように良くなりました。
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