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治療・医療情報

2007年11月 「がん治療と口腔ケア」
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静岡県立静岡がんセンター 大田洋二郎口腔外科部長に「がん治療と口腔ケア」の現状について、お話をうかがいました。

経歴:1961年宮崎県生まれ。北海道大学歯学部卒。国立がんセンター歯科医師員を経て、90年、西ドイツのカタリネンホスピタルに留学。02年より、静岡県立静岡がんセンター口腔外科部長に。03~06年、厚生労働省がん研究助成金「がん患者における口腔内合併症の実態調査と予防方法の確立に関する研究」の主任研究員

先生が、がん患者さんの口腔ケアに取り組んだきっかけはどのようなものですか?
大田洋二郎口腔外科部長 私は、大学を卒業してからすぐにがん治療を専門に行う病院に勤務しました。昔は、「がんになると命を失う」とされていましたが、今では、早期に発見し、早い段階で適切な治療を受ければ治る、といわれるようになりました。当時は、一般に口腔ケアが、がん治療に直接結びつくものではないと考えられていました。しかし、さまざまな症例のがん患者さんと出会い、口腔内のトラブルと直面するうちに、がん患者さん特有の口腔ケアが必要だと強く感じたのです。
がん患者さんの口腔の特徴はどのようなものですか?
抗がん剤に伴う口腔合併症は口内炎・味覚異常・歯肉出血・口腔感染・ヘルペス感染・カンジタ感染・歯の知覚過敏症・口腔乾燥などさまざまな症状があります。例えば、歯肉からの出血は、健康な人にもあることですが、抗がん剤による骨髄抑制の結果、血小板が減少する影響によるものや、口腔感染では慢性的に存在していた炎症が抗がん剤による免疫抑制により再燃、急性悪化する患者さんもいます。特に、口や食道など、食事の通過部位である消化器系のがんには、粘膜のがんを集中的に攻撃する抗がん剤が使われることが多いのです。その影響で、強い口内炎(口腔粘膜炎)や、味がわからなくなる味覚障害など、さまざまな口のトラブルに苦しむ患者さんが増えています。また、抗がん剤の影響で唾液をだす細胞が障害を受けると、唾液が少なくなり、口の中も乾いてきます。通常、口の中の健康は、唾液の持つさまざまな機能によって守られているので、これが少なくなれば、口の中のトラブルがおこりやすくなってしまいます。さらに、抗がん剤の治療中は、体力も落ちていますから、それまで気づかなかったムシ歯や歯周病が、一気に進んでしまうことも少なくないのです。他にも、がん治療の効果が高いとされている放射線治療でも、放射線により唾液腺が障害を受け、唾液が正常の10分の1くらいに低下することで発生する放射線性う蝕などがあります。このように治療方法で口腔内のトラブルの発症リスクとケアの方法には違いがあります。
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